IT営業マン~katsuの呟き~

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SES(システムエンジニアリングサービス)とは?

こんにちは!

Katsuです!

 

今ブログを書いてるのが4月13日なのですが、なんかすごく寒いですね・・・

思わずヒーターをつけてしまいました。。。

 

さて、今回のテーマは、表題の通りなのですが、

「SES(システムエンジニアリングサービス)」

 

についてです。

 

僕のTwitterはよくSESや客先常駐のワードが良く出てくるかと思います。

(あ・・・Twitterフォローしてくれると嬉しいです。。。@katsuIT3

僕がSESの営業をしていることもあるので、分からない人もいるかと思い執筆しようと思いました!

 

それでは、いきましょう!

 

①SES(システムエンジニアリングサービス)とは?

まずは、SESについて説明します。

SESとは、顧客が開発しているプロジェクト(以後、PJと略します)にエンジニアを派遣することを言います。

日本ではエンジニア不足という問題を抱えており、社内のエンジニアだけでは、PJを回すのが困難なので外部の企業からエンジニアを借りることがあります。

 

よく勘違いされる方が多いのですが、「派遣契約」という認識の方がいますが、

派遣契約ではありません。

 

この業界では、SES契約/準委任契約/業務委託契約と言われています。

1部業務を外部に委託するというのがイメージしやすいかと思います。

 

ただ、この契約形態はクライアントにとってはあまりメリットがありません。

というのが、従来であればソフトウェア開発の契約は請負契約で行った方が、

エンジニアが成果物(システム開発に関するもの)でなにかしらのトラブルやシステム不具合などがあった際に瑕疵担保責任として対応してもらうことができ、成果物に対して責任を押し付けることができます。

ただSES契約(派遣契約含む)は、成果物に責任を持たせることができないため

何かあった場合は追及することができません。(損害賠償請求はできます)

 

そのため、エンジニアを抱えている企業はお客さんにエンジニアを提供するのはいいけど、責任は持ちたくないからSES契約でお願いねというものになります。

瑕疵担保責任は、簡単に言うと仕事を請け負ってるのだから欠陥があったら、責任とってねという意味です。

 

②SESのビジネスモデル

先ほどまでは、SESについて簡単にご紹介しました。

次はSESのビジネスモデルについてです。

SES企業がエンジニアを提案するときは、主にエンド(自社サービスを持っている会社:サイバーエージェントやAkatsukiなど)やSIer(エンドから開発を請け負っているもしくは非IT企業からの依頼でシステム開発を行っている:NEC富士ソフトなど)にエンジニアを紹介します。この時の案件情報は参考までに下記のようなものになります。

 

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案件名:某システム開発

場所:東京都渋谷区

参画時期:2020年5月~長期参画前提

必須スキル:Javaの開発経験3年以降

尚可スキル:Springでの開発経験

単価:70万前後

面談:1回

商流:貴社の1社下まで

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このような情報が流れてきます。

ここで感のいい人はある疑問を持つはずです。

 

商流:貴社の1社下まで」←なにこれ

 

商流って?1社下って?

エンジニア紹介するのって自分の会社からじゃないの??

僕もこの業界に入ったときに同じことを思いました(笑)

実はSES契約のメリットは、自社のエンジニアじゃなくてもお客さんに提案することができるサービスです。

(これがメリットなのかは・・・また後日お話します)

 

簡単に商流について図解したので、下記参照ください。

f:id:katsuITsales:20200413195234j:plain

 画像は私の自作なので、わかりづらいかと思うので解説します。

商流とは、文字の通り商品の流通を表しています。

SES業界の商品は「人財」になります。なので、その人財がどこの所属にいるのかを表すときに何社下と記載します。

例えば、あなたA社という立ち位置でエンジニアを調達するとします。

この時に自社に対応できるエンジニアがいれば、商流は自分の会社に所属しているエンジニアとして紹介が出来るのですが今回は対応できる人がいなかったので、SESの協力会社B社に依頼したところ該当エンジニアを見つけることができたので、A社はSierに弊社から1社下の所属会社のエンジニアですと紹介することになります。

 

このビジネスモデルは派遣契約ではできないやり方です。

なぜなら二重派遣となり、法律違反となります。

業務委託契約だからこそ出来るビジネスになります。

 

また、利益はお客さんにばれなければいくらでも取ることができます。

今回の図解は、100万の予算でしたが最終的にB社には予算80万で降りてきてます。

この場合A社は20万の利益を取ることができ、そのエンジニアが稼働している限りは毎月20万の利益が会社に入ります。ストックビジネスですね

なので、SESは利益を取れば取るほど儲かる仕組みです。

 

ただ、利益を取るほど商流が深くなるほどトラブルは多くなります・・・

なぜなら、お客さんが出す予算とスキルが合わなくなるからです。

エンジニア単価にも相場があるのですが、単純に顧客から予算100万で調達してくれとなったときに、普通100万となれば開発経験10年、マネジメント、上流工程からの即戦力レベルになります。ただ、商流に入ってる会社が多ければ多いほど即戦力で求めているのに対して、開発経験3年、マネジメント経験なし、詳細設計以降の経験しかない。ということになり単価とスキルが見合わなくなります。

 

SES業界はいかに商流を浅くし、利益を取るかというのが鍵になる仕事です。

 

③SES営業のノルマ?

営業ですから、、、ノルマもあります(笑)

どの営業会社にも言えることなのですが、会社によってノルマの厳しさが変わってきます。成約件数だったり、売り上げだったり、利益だったり、、、

どのノルマがきついかは本当に会社によってきちゃうので、なんとも言えません。

僕がいる会社は個人目標はありますが、それはノルマではありません。

ただ、チームでのノルマは存在します。僕の会社は成約件数がノルマになっており、利益はインセンティブに回されます。

 

正直、僕は今まで通信系、不動産で営業していましたがこの会社のノルマはそこまで厳しくないです。

 

④SES業界のウワサ。。。

SES業界は知っている人からすれば、「やらない方が良い」「過労死する」などの話が必ず上がります。

 

確かに一昔前までは、月の労働時間300h越え当たり前でした。

ベテランエンジニアからよくこの話を耳にします。

しかし最近では労働環境の見直しがされており、SES契約の技術者は残業無しや19時までには必ず帰るようになどの対策が施されています。

その甲斐があって、今では月に160h‐180h前後で済む会社が多いです。

PJのリリース時期などによっては、忙しくなりますけど・・・(笑)

 

また、中にはスキルが身につかないという方もいらっしゃいます。

私はエンジニア経験者ではないので、なんとも言えませんが

経験が浅いうちはSES業界でスキルを上げるのが1番かなとは思います。

理由としては、SESですと様々なシステムに触れることができ、知識やスキルをたくさん身に付けることができるのではないでしょうか。

言語、データベース、フレームワークなど、ウォーターフォール開発、アジャイル開発など幅広い経験ができます。

最終的には意識づけ次第なのかもしれませんが・・・

賛否両論ありそうですね。

あくまでの私の主観になりますので、ご了承ください。

 

 

⑤まとめ

さて、ここまでSES業界について簡単に触れてきました。

もっと深堀すればいろいろ話はあるのですが、今日はこの辺にします。

転職活動している方や就活している人にも参考になればと思います。

 

SESの営業は大変というイメージが強いかもしれませんが、

人材を扱いたいという方や人と話すことが好きな方にも向いています。

でも、お仕事なので辛いこともあるかもしれませんがやりがいを感じることもできます。

私は結構楽しくお仕事しています!

 

そうえいば人と関わるのは好きだけど、営業は嫌だ!という人たちが多いけど

接客業もある意味営業では。。。?

 

今度書いてみますか(笑)

では、この辺で!